アンクルンは、インドネシアの西部ジャワ地方の楽器です。
　２本の竹筒を途中からえぐって オクターブに調律し、それを
竹枠で支えて 穴をあけた竹筒に差込み、竹枠を振って竹筒と
竹筒をぶつけて 軽やかな音をだします。
　オクターブに調律された ２連のアンクルンのほかに低音部を
２本並べた ３連のものや和音に並べた ３連のものがあります。

　左のアンクルンは、インドネシアでも貴重なブラック・バンブーを
使い低音部を２本並べた３連のもので、インドネシアのアンクルン
演奏の第一人者ウジョー氏の楽団が自らの演奏のために製作
されたものを譲り受けました。
　私たちのグループのアンクルン・ガンバン・ベースは、ほとんど
全てウジョー氏の楽団製作のもので、とてもすばらしい音色です。

　私たち アンサンブル ペソナは、1992年にインドネシアの竹楽器 アンクルンと出会い、
その軽やかな音色に魅せられて アンクルン演奏のグループを結成いたしました。
　現在、 メンバー16名で演奏活動をしています。
　楽器は、アンクルンの他に竹を並べたガンバン、太い竹を吊るして低い音を出すベース、
その他 シンセサイザー、ピアノ、太鼓、笛 などを使用しています。
　日本、インドネシアを始め世界の民族音楽、童謡、歌謡、ポップス、クラッシック、
宗教曲などを幅広く取り上げて演奏しています。
　一般の演奏会のほか、ボランテイアで老人ホームなどへも積極的に訪問、演奏活動を
行なっております。
　2003年6月には、結成10周年を記念してコンサートを開催、いろいろなジャンルの曲
25曲を演奏いたしました。

　ガンバンは、アンクルンと同じように 竹を途中から
えぐって調律したものを 半音も含め音階順に横並べに
して、竹棒の頭にゴムを巻きつけたもので たたきます。
　中音域のきりっとした 澄んだ音色が特徴です。　

　ベースは、途中をえぐって調律した太い竹を吊って
紐で縛っておき、竹棒に布を巻いたもので打ちます。
　低音部の太い澄んだ音色が心に響くようで素敵です。

The Gambang